ADHDでよかった を読んでの感想
ADHDでよかった (新潮新書) 立入 勝義 https://www.amazon.co.jp/dp/4106107023/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_q86UybVDSV3EY
成人になってADHDを受けた著者の体験談をもとにADHDについての基本的な特性や対策などについて語っている本。
ADHDと「されている」とカミングアウトしている芸能人も増えてきたこともあり、こういう本は、診断を受けた人や、診断は出ていないけれどもADHDの特性と似たものを持っている人には読むと希望が持てる。
かくいう自分も、診断はつかない程度だとは思うがADHD的性質は強い方だと思っている。
特に注意欠陥の方。ADDなんても言われたりするが。
家の鍵や財布など、大事なものを無くしたり、仕事上の大事な資料無くしたり約束すっぽかしたりなど。
この本で心に残ったのは第4章。「克服までの道のり」。
結構ADHDの特性を持った方は自尊心が低くなる方やうつを合併する方が多いらしい。
普通の人がやらないような失敗などをして「なんて自分はだめなんだ・・・」って思ったり。自分も学生の頃、ADHDの勉強をしていって「オレってADHDなのでは?」と思うまでは、失敗しては落ち込み、復活して、そしてまた失敗しては落ち込み。
読む限り私が思うADHD克服は。
「自分の特性を知る」ことと「人とは違う作戦を考える」こと。
この著者もiPhoneのカレンダーやリマインダーなどを活用することでうまくいきていっているみたいでした。
あとは一種の「諦め」でしょうね。
著者もなくしてもいいように手帳やペンを複数セット用意しているというような記述もありました。
あと、この本に書いてないこととしては
知的に高いADHDの方だといろいろ自分で対策できそうだけど、知的にボーダーの人だとどうなるのかな?って感じ。
やはり周りの支援が大事だったりするのかな?
あとはやはりまだまだ世間に周知もされてない部分もありつつなところが課題なのかしら。
少しADHDについて深まりました。