新版 障害者の心理学を読んだ感想
お久しぶりです。
めっちゃ久しぶりに更新です。
昨年、初の我が子が生まれ、毎日楽しい日々を送っております。が。
本を読む時間がとれない。
まあ完全に取れないわけではないので、読書量は減ったものの休日の子供の相手の合間に読むようにはしています。が、まとめを書く時間はほとんどない。もう少し子供が大きくなったらまとめ書く時間もとれるのかな−。
今回は新版 障害者の経済学についてのまとめ。
内容的にしっかり要旨を押さえておきたくなるような本だったのでどうしてもまとめときたかった。
新版ということですが、旧版はよんでいません。
全体の要旨
障害者について、経済面、つまりお金の面から中心に切り込んでいく。福祉としての社会保障の重要性を説きながらも、福祉の全てが、社会全体や当事者にとって幸福を与えるものではない、という問題提起をしている本。
著者が述べているところでは、データに基づくことを意識し、主観的意見をなるべく排除することによって、当事者とは離れている関心の薄い層にも言及できる。
本の感想
社会に必要な本のひとつ
社会経済視点の障害者福祉の議論は、この先絶対に必要だと思います。理由は、「誰もが他人事にできないから」です。
一般的に「社会的弱者」の支援をしたい人がいたとして、『○○は障害者に必要です』と提案したとします。そのとき、肯定的な人は『おお!いいね!やろうやろう!』となるわけですが、関心の薄い人は『ふーん、よくわからんけどやったら?』になります。
これは社会的マイノリティの支援に携わったことのある人なら、なんとなく経験あると思います。
ただ、経済が絡むと他人事にはなりません。 何故なら(福祉の場合は)自分の納めた税金が使われるからです。 無関心だった人も巻き込んで議論していくために、経済的視点からの切り口はとても重要だと思ってます。
本を読んで改めて思う
日本はまだまだ遅れているし、「障害者差別はある」と言っていい。それは、個人が「オレ、障害者に偏見ないから」とか口にするレベルの話ではわからない。
ただ、障害者の雇用状況や様々な数値を客観的に評価した時、「差別がない」とは言える人はいないのでしょうか。そういった感情論を多少排除できる(完全に排除はできない)のが経済を指標にする良い点だと思いました。
主観が入っていないわけではない、むしろ
著者は、重度障害児の親御さんらしく、結構経験論を挟んでいます。ので、主観入ってるな〜、と思う記述も多くありました。
ただ、それが悪いわけではないと思います。むしろよい。特に、障害者の議論は、当事者が必ず存在します。当事者の気持ちを理解しようとせずに議論を進めると絶対に歪みが起こります。それはやはりよくない。
まとめ
久々に本を読んでまとめを書いてみた。
読んでいるときは、障害者雇用の法律や実状など知らなかった知識をいっぱい得られたので、それもまとめたかった。けど、気力が足りませんでした。読むのにもかなりに使いましたし。
まぁ続けられるかわからないけど、本を読んだら忘れないようにまとめる。
続けていければいいなー、と思います。