財務省と大新聞が隠す本当は世界一の日本経済を読んだ感想
財務省と大新聞が隠す本当は世界一の日本経済 上念司著 講談社+α新書
9月20日発行。
最近、DHCシアターの番組でよく見ておもしろいな〜、と思っていた論者の本がでたということで買ってみました。経済のことはシロウトということで、この著者の社会的(経済分野での)評価はよくわかりませんが。
★オレ的要約★
巷で聞かれる「国の借金が1000兆」や「日本は破綻寸前」「破綻を免れるためには増税しかない」というのは財務省やそのポチであるマスゴミが流す真っ赤なウソ!
実際は国は1000兆の債務とは別に、資産を700兆持っている!
景気の悪さも金融緩和で解決できる!
増税しても税収は増えない!むしろ減る!
日本よりヤバイのは実は中国やEUだ!
★感想★
楽しく読めました。もともと、政治番組で著者を注目したのは、政治の内容に不釣り合いと言っていいほど冗談やたとえ話が多く、それが逆に新鮮だったからでした。
経済本を読んでいると、途中で「飽き」て全然入らないことが多々あるのですが、この本は飽きずにサラーっといけましたね。
しかし、私みたいなシロウトにサラーっと入ってしまうと言うことは、専門家から見れば薄い内容なのかもしれませんね。
この本を読んで
1.「日本が破綻する。増税しなきゃ。」には屈しない
ということを改めて思いました。なんとなく、「国の借金1000兆」や「年金足りない」などを聞くと「増税してもしゃーないか」と思っていた部分もあるのですが、この本を読んで改めて、「増税は財政再建に効果なし(なので、政府の増税には反対ポジ)」「破綻リスクを考えた無謀な投資やオイシイ話に飛びつくのはやめよう」などと思い直すことができました。ただし、
2.でも、普段の消費行動が変わることはないだろうな〜
とも思いました。
「日本は破綻しない」「まだまだ成長する」は、これまでその逆を言っている人と同じくらい主張されてきたと思うのですが、しかし現実は景気はなかなか回復しない。多くの人は「生活が苦しい」と思っているのでは?特に若い人は・・・。
実際に、私も生活が豊かだと思ったことはありません(公務員なのでそれでも全然いいほうなのかもしれませんが)。したがって、消費行動も当然消極的にならざるを得ませんし、将来不安で、できるだけ収入を貯蓄しようというマインドになっています。国民の多くがそのマインドなので結果的に全体としてデフレになっているのだと思いますが、個人の選択としては消費を抑えるということは合理的な選択なのだと思います。
したがって、この本を読んですぐに消費の仕方が変わったり、自身の生活がすぐに明るくなったりするようなものではないのでしょう(おそらく著者の意図も、個人の消費行動を変えるという目的で書かれたのではないと思います)。
この本を読んだ後に、新聞の経済面を読むと、全く信用できない記事に見えるんだろうな〜。
3.まぁこの本の話は話半分で聞こう。
シロウトですが、お金の話はすべて話半分で聞くことを心がけています。お金の話はウソが多いですからね。やはり最後は自己責任なのでね。
でも、自分でお金のことを考える材料に、必ずなる本でした。おそらくまた読みたくなったら読むと思います。
☆今日の覚え書き☆