【学校】若手教員が早朝に雑用をするのは当たり前か?
記事の要旨
本校では1年目の教員が早朝に雑用をすることが慣例となっている。今年度、今の勤務校に赴任した私の一番の違和感もこの慣例である。それについて思うところをつらつら。
本校の1年目教員の朝の仕事
私の勤務校では1年目(新規採用・講師)が数名いるのですが、その方たちが毎朝、雑用の仕事をする、というのが慣例になっています。雑用の内容は主に以下の2つ。
1.校内の施設の鍵開け。
子どもたちが登校する前に、子ども・職員が使う場所(体育館とか、棟の渡り廊下の鍵とか)の鍵開けをしておく。
2.ゴミ捨て
60~70近くある先生たちのデスクをひとつひとつ回り、個人用ゴミ箱からゴミを集めて回る。
なんだたったそれだけかよ、と思ったかもしれません。ただ、それをやる時間帯が問題なんですよね、
その時刻なんと朝の6:30集合、開始。毎朝ですよ、毎朝。このために1年目の先生が学校でほぼ学校で1番早くに出勤しています。
1年めの先生はめちゃくちゃ大変
さて、(どんな職でもそうなのでしょうが)初めて学校現場に入る若者にとって一年目の教員はめちゃくちゃ大変です。
事務作業、授業準備、保護者対応、その他もろもろが初めてのこと。仕事の処理が遅くて効率も悪く、慣れている先生の1.5倍~2倍くらいの時間かかってしまうのは当たり前です。
さらに加えて新規採用の先生には「初任者研修(自治体で呼び方違うかも」と呼ばれ、通常業務に加えて研修の義務があります。必要に応じて、指導案を書いたり研修レポートを提出したりと、1秒も暇な時間はないと言っていいでしょう。
若手の時間をより奪ってどうする?
確かに、若手がやっている作業自体は15分そこらで終わること。でも、「若手がやる」意味はまったくないものです(というかゴミ捨てとか自分でやれ)。それを「毎朝」「半強制的に」やらせることは違うと思います。若手にとっては何の学びにもならないですし。その時間にあるんだったら、授業に使う教材研究のひとつでもやったら?と私は思います。
朝雑用の一番の負担は「毎朝」「必ず」というところ
休めない、んです。1日たりとも。前日に成績処理で22時まで学校にいようが、あるいは準備がある程度落ち着いて「(若手以外の教員なら)今日はゆっくり出勤しても大丈夫」なんて日も、どんなことがあろうが朝6:30には出勤していなければなりません。それが若手にとっては超絶負担。
こういう慣習がまた、教職の魅力を下げる
ゴミ捨てだろうが、鍵開けだろうが、それが「学校にとって必要な仕事」なら当番制にすべきではないか。若手に押し付けるなんて、教員という職の魅力を下げる行為だと思っています。
そんな文句を言っておきながら、現勤務校1年目の私は何も声を挙げられずにいます。ホントにチキンです。情けない。本校に赴任して4ヶ月が経とうとしていますが、まだまだまともに話したことのない職員のほうが多く、声を上げるにはかなりの勇気がいる状況です。(そして、今の私が声を上げても何も変わらないでしょう)
若手を手伝い始めた
最近、私は若手が出勤する時刻に合わせ、以前よりも少し早く出勤するようにしています(もともと朝型なので新採の頃からAM6:40くらいには出勤していました)。そして、若手が朝の雑用を始めたらさりげなく手伝うようにしています。理由はもちろん若手の負担を減らすため。勿論こんなことで若手の負担が大きく変わることはないですが(先述の通り、一番の負担は「毎朝」「必ず」というところのため)、できることを少しでも、、、という気持ちから。申し訳ない、私に力があれば。
また、デスクの個人用のゴミ箱を撤去しました。若手がやるごみ回収の負担を少しでも減らせれば、ということで。いや、ほとんど負担軽減にはなってないのはわかっていますよ、気持ちばかりです、ホント。
来年度はどうにかこの慣例をなくすよう提言したい。
若手に雑用がしていること「かわいそう」「おかしい」と思っている人っていっぱいいると思うんですよね。おそらく放置しているのは「自分がやりたくない」ということと、「『自分がやりたくない』とみんなが思っている」と思っているから。
「当番制にしよう」なんて言って周りの職員から白い目で見られることでしょう。職員室の雰囲気は大事、ということで、どうにか円滑に、若手に押し付ける状況をなくせないか考え中です。
まとめ
・教員1年目に雑用を押し付けるのはおかしい
・今は若手を手伝いつつ、来年度に改善の提言をめざし準備中。