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「フェイクニュースの見分け方」の感想

フェイクニュースの見分け方 (新潮新書) 新書 – 2017/6/15

https://www.amazon.co.jp/dp/410610721X/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_fLcmzbD79PP8V

久々に夢中で読んでしまった。

 

ここ1〜2年、ニュース(特に政治がかかわる問題)やそれに関するメディア(テレビ・新聞・インターネット・SNS)に積極的に触れるようにしてきました。

 

特にインターネットでの情報収集は自分でも意識して機会を増やしていましたが、ネットで情報収集するようになって気づいたこと。それは、

 

この世には情報が多すぎる。

ということ。まぁ何を当たり前のことを、と思うかもしれませんが。

これまで私は、「情報リテラシーというものは、情報に触れれば触れるほど精錬される」と信じ、いろいろな書籍やネット上の情報を手当たり次第に漁っていました。しかし最近は、NewspicksやTwitterYouTubeなどにあふれるとてつもない情報量に辟易してしまっていました。

 

どれがホントの情報なんや・・・。正しい情報を特定できん・・・。

 

そんなとき、書店に並んでいたこの書籍ですよ。

 

「フェイクニュースの見分け方」

タイトルを見てソッコー購入。

読んで見ると、まさしく私の、今求めるものでした。

 

内容もさることながら、章ごとに筆者のまとめが記されており、とてもわかりやすい。

 

では、以下覚書。

各章ごとに「○初めて知ったこと」「●印象に残ったこと」

(まとめではない)

 

第1章「インテリジェンスが必要だ」

○「ヒューミント(人間を情報源としたものを分析した活動)」「オミント(公開情報をもとに分析すること)」

●「公開情報の調査では、私はグーグルやヤフーなどのネット検索エンジンを信用していない」

 

第2章「オピニオンは捨てよ」

●「証拠となる事実の提示がないオピニオン(意見)は全部捨ててかまわない」

●「『(識者コメントなど)代理話者の発言が掲載されていることは、裏付けとなる事実の取材ができなかった・足りなかった』、という、記者にとっては『敗北』だったのである」

 

○スラップ(SLAPP)訴訟=公的参加を抑制するために起こす訴訟のこと。権力者や大手企業が、弱小企業や個人を名誉毀損で訴える、など。

 

第3章「発信者が不明な情報は捨てよ」

●「匿名情報は信じない、が原則である。」

●「日本語版Wikipediaまとめサイトは信頼度が低い」

 

第4章「ビッグ・ピクチャーをあてはめよ」

○ビッグピクチャー=ある事象に対して「空間軸」「時間軸」を広げて見ること

 

●「(高市総務大臣の放送免許停止の発言について)そもそも「独立行政委員会ではなく、総務大臣が電波免許を握っている、というシステムと、それを根拠づけている法律が報道の自由に対して抑圧的であり、非民主主義的であり、間違っているのだ」

 

●「メディアは『わからない』と言いたがらない」

 

第5章 「フェアネスチェックの視点を持つ」

 

●「裏返して言えば、実在する人間を『完全な善人』または『完全な悪人』であるかのように見せる表現は、現実から離れている。

 

●「(酒鬼薔薇事件の少年Aが出版した手記について)「こうした『当事者が社会的に発言する行為』そのものを断ってはならないと私は考えている。世に出し、判断は読むものがすればよい。社会がそれを判断するチャンスを奪うことの方が、結局は社会全体では損失が大きいと私は考えている。」

 

第6章「発信者を疑うための作法」

●「とてもシンプルだが、意外と有効なのは、正確な引用を行っているか否かを見るという方法だろう。」

 

●「発言者がなにげなく使っている言葉の定義を疑ってみると、議論の検証に意外な突破口が開けることがある。」

 

●「(日本では違法ではないが)欧米ではステマは違法行為なのである」

 

第7章「情報を健全に疑うためのヒント集」

●「私はそういう話(自分の業績などを過剰にアピールする)をネットで見かけると、妄想性障害の可能性を頭に置いて読む」

 

●「陰謀論は耳を貸すだけ時間の無駄である」

 

●「(誤)『政府の規制はあった。』しかし『福島第一原発津波想定はずさんだった』」

 「(正)『政府の規制はなかった』ゆえに『福島第一原発津波想定はずさんだった』」(ヒント7:ロジックを逆にして見る より)

 

 

とても勉強になる書籍でした。

この本を片手に持ちながら、また明日からいろんなニュースや情報に触れていきたいと思います。