「理系が得意な子の育て方」を読んだ感想
1.本の概要
1-1.作者の背景
1-2.主題
2.本の感想
2-1.本の出会い
2-2.タイトルで勘違いしちゃうと勿体ない。
2-3.小学校教師にとって残念な真実
2-4.【保護者の方へ】「学校任せにしちゃだめよ。」
2-5.先生にできることはあるか?
2-6.RISUについて
まとめ
小学校の全教科担任制という運ゲーが理不尽すぎる件について
小学校の先生ってあたりハズレあるよね。
同じ学校の同じ学年なのにクラス違っただけで与えられる教育の質が違うの不公平過ぎない・・・?
休みは過ぎるのが早い・・・。
2019年ももうすぐ終わりますね。普段忙しい生活を過ごしている教員・学生のみなさんいかがお過ごしでしょうか。
グレ教員は冬休み、年休を使って平日休みを2日ゲットしましたが。うちは子供が小さいので休日は休日で大変ですね~。普段の週末の休みと違って、どこ行っても混んでるしね。また、違う業種の妻は出勤なので育児家事も全部やってると一日があっという間に過ぎていきます。これを毎日やっている育休中や専業シュフの方は本当にすごい。正直専業主夫より教員やってるほうが楽までありますよね。
2019年の環境の変化
さて、グレ教員が今年度、初めて小学校に勤務するようになって9ヶ月が過ぎたわけです。学校視点でいうと1学期、夏休み、2学期が過ぎたことになります。
私は特別支援学級の担任なので特支の子どもたちに指導を行っているわけですが。特別支援学級担任の仕事といえば、私が直接子供に指導することももちろんあるのですが、特支の子たちが通常学級に入って学習しているのを、そばで支援することも同じくらい多くあるんですよね。小学校の特別支援学級は、子どもたちの学年はまちまち(1〜6年まで一人ずついることだってある)だから、必然的にいろんな学年のいろんな学級のいろんな先生の授業の場に居ることができるんです。授業の多くは支援学級のこどものそば(遠くで見守っていることもあります)にいるわけで、「授業を受ける側の視点」で授業を見る時間がすごく増えたっていうのがここ数か月の私の環境の変化です。
まぁそんなこんなで小学校に入って思ったことを一つ。うちの勤務校を見たグレ教員の主観です。n=1。α=.03。
こども目線で担任に「あたりハズレ」があるという事実
私ね。いろんな学級で子供のそばでいろんな先生の授業受けてて気づいたんですよ。「教員間の指導スキルの差がでかすぎる」ことに。
不快に感じる人もいるかもしれないが、こども目線から見て、その年の「担任の先生のあたりハズレ」は間違いなくあります。これは、どういった先生を「あたり」と思うか「ハズレ」と思うかはこども(の親)それぞれによって違うと思いますが、絶対にあります。
今回、私は「学習指導スキル」だけに絞って話すんですが、学習指導においては「あたり」と「ハズレ」と言っていいくらい「できる先生」と「そうでもない先生」の差がでかい。
で、ですね。別にグレ教員は「ハズレ」の教員を否定したいわけじゃなくて。いや「ハズレ」って言葉使ってる時点で苦しい弁明なんですけど。
要は「相対的にスキルの低い先生」って当然いるわけじゃない。それはしょーがない。経験年数とか、これまでの経歴とかいろいろあるから。(あたりまえですけど経験浅い人は相対的にはスキル低い可能性が高いと思います。めちゃくちゃ努力したり資質あったりで初っ端からスキル高い初任もいるんでしょうけどね。)
ただ、先生のスキル差はあるにしても、教育インフラである公立小学校において、ひとつ名簿がズレて隣のクラスなだけで、受ける教育の差が違いすぎるのどうなのかな、って思うわけなんです。
いや、しょーがないよ、って言われればそうなのですが。納得できない部分も市民目線はある。
「教師一人一人のスキルアップを目指す」という解決策は現実と離れている
残念ながらね。
一般の人からしたら「いや、お前ら教師の質を上げればいい話だろ」っていうのが普通な意見かなと思います。
おっしゃるとおり、本当は我々教師が常に勉強し続けて技術や知識を磨いていければ一番いいんですけど。でも、実際の業務の中で全教員対象の研修やら研究って残念ながらほぼできないんですよね。勤務時間内だと日々の業務を回すだけでやっと。つまり「教師のスキルアップ」の多くはそれぞれ先生方の日々の努力にゆだねられる訳です。ってことは当然そこにスキル差は生まれる。
努力できる先生は休日や空いた時間を使って自己研鑽をするが、それができない先生はスキルがなかなか上がらない。(できない理由はいろいろあります。その人たちを否定したいわけではありません)「努力している先生」は授業を見てればすぐわかります。発問のひとつひとつ、端々に出ますからね。
新規採用から1~3年目くらいまで、業務としての研修の機会が設けられている自治体が多いと思いますし、そこで意味のある研修が行われていればスキル差は埋めることが理論上できますけど。現実としては全教科の指導スキルをあげるだけの研修時間と内容がとられているかといえば、まぁ無理でしょ、っていうしかないですね。
そして私が気になるのは研修を少し昔に終えている、中堅~ベテランの先生ですよね。誰かに授業を見てもらう機会もなくなった先生。経験値、っていうのはやっぱりそれなりに強いのですが、本とかニュースとか、最新の情報に触れていない先生はすぐわかりますよね。「いつの時代の話をしとるんや・・・」みたいな。
この年代こそ努力している人としていない人の差も大きいような気がしています。
スキル差対策として「教科担任制」を見ると・・・
そんなこんなでこれまで何十年とやってきた小学校の担任制。これはとても教育を受ける側からして、とても不公平な制度だと私には思います。児童側には担任を選ぶ権利はないですから。
しかし、小学校にも教科担任制が採用されそうな動きです。(一部の小学校ではすでにやっているとか)「算数」なら算数担当のA先生が、「国語」なら国語担当のB先生がクラスに来て学習指導をする感じでしょうか。中学校や高校と同じようにするってことですよね。
https://www.mext.go.jp/content/1422644_002.pdf
義務教育9年間を見通した教科担任制の在り方について
(論点)より引用
1.小学校における教科担任制の導入により,教材研究の深化や授業準備の効率化による教科指導の専門性や授業の質の向上,教師の負担軽減が図られ,児童の学力の向上,複数教師による多面的な児童理解による児童の心の安定が図られるとともに,小中学校間の連携による小学校から中学校への円滑な接続などが実現できる。義務教育9年間を見通した指導体制の整備に向けて,小学校高学年の児童の発達の段階,外国語教育をはじめとした教育内容の専門性の向上などを踏まえ,小学校高学年からの教科担任制を本格的に導入すべきである。
小学校高学年から、ということですが、私はこの改革に対して比較的ポジティブな印象を受け取ってます。
複数の教員に教わることによって、各クラスの受ける教育を均すことができ、「ハズレ」クラスをなくす効果もあるのかな〜と思ってます。
※教科担任制の本来の目的はより専門性の高い指導を児童に行うことですので、私が述べている効果は私が勝手に期待していることですよ、そこんとこ間違えなく。。
できない子ほど「ハズレ」を引いたときのダメージがでかい
「そもそも小学校の担任に勉強は期待しない」「そもそも学習の責任は家庭であるべき」などという意見もあるんですが、それはその通りです。学習を「学校に任せきり」など親は絶対してはいけません(確信)。
けど、なかなか学校以外で学習できない子ども・家庭が一定数いるのも事実です。私も指導スキルの低い先生の授業を後ろで見させてもらうことがあるのですが、見ている限り、勉強が得意なことたちにとっては、さほど問題にはなりません。きっと家庭や学習塾などを使って、その担任のスキルにかかわらず学習を習得していきます。
ただ、勉強が得意でない子たちは、教員のスキルの低さは大ダメージを与えます。勉強の内容がわからないこともさることながら「勉強はつまらない」という意識を小学生段階で強く思わせてしまうのが一番の懸念事項です。そういった子たちは家庭での補教も難しいことが多く、一度つまらないと思わされたダメージは担任が変わっても引き継がれるのではないかと心配します。
ドリーム学校はないからこそ。
今の公立小学校の採用システムや異動システムでは「あたりの先生」だけで構成されたドリームチーム、ドリーム学校は存在しません。これは会社やスポーツチーム、どのような組織でもそうだと思いますが、ことさら学校においては、どうしても相対的に学習指導スキルの低い「ハズレの先生」もいると思います(それは私自身が「ハズレ」に位置することも当然あると思います。そうならないように日々努力しているわけですが)。だからこそ、できる先生が、そうでない先生をカバーできるような仕組み、組織全体で子どもへの不利益が最小限になる方法を考えることもあっていいのではないか、、、と思った次第です。
2019年の最後の記事になると思いますが、私の中での2019年総括として、ひとつ無益な雑記を述べさせていただきます。
よいお年を。
2030年の世界地図帳 を読んだ感想
本の概要
SDGsとは「持続可能な世界」を掲げて国連で全会一致で採択された概念.SDGsのポイントとしては「2030年の達成、具体的な数値目標があること」「貧困やジェンダー。労働問題など17のゴールがあること」など。
本の感想
う~ん、難しい!!
少し落合先生の好きな部分が少ない・・・
学校現場に思う。
本を読んでいて、ふと小学校現場に目をやると、これでいいのか、って思いますよね。
これだけ世界は数年前の常識と異なっていて、これから先、大きく変化することがわかっているのに。
『「家族の幸せ」の経済学』を読んだ感想
久しぶりに読んだのでレビューまとめです。
最近は土日にまとまった時間がとれなくて、あまり本を読めないでいました。
なんか私、平日の隙間時間で本読めないんですよね。集中できないというか。
今回の本は妻が読んでいて、勧められたので子供が昼寝したすきに一気読みです。
本の概要
結婚、子育て、離婚など、いわゆる「家族の幸せ」について経済学的視点から分析したものをまとめた本です。
経済学なので、考察のベースは統計データなのが特徴です。
注意しなければいけないのは、データはほぼほぼ海外の大学のデータを参考にしていることです。これは、当然といえば当然で、日本でこの手の研究って大規模なものは少ないらしいんですよね。予算の問題や倫理的な問題(日本では、家庭の収入調査したり離婚歴なんちゃらなんてなかなかハードル高いですよね)ですけどね。なので、特に家族に関することって国の文化にとってもかかわりますからね。あくまで参考ってことになると思いますが。
本の感想
気になった点を各章より。
1章 結婚の経済学より
結婚の経済的メリットは『節約』『分業』『リスク分散』
「子をもつこと自体は経済的にはデメリット」。
子をもつことが経済的にデメリットなのは身をもって承知済みです(笑)貯金とか家庭資産の伸びを、子供が生まれる前と後で比べたら一目瞭然です。
それ以上に感じる幸せ、はデータではわかりませんけどね。
私は、、、どうかな。2歳になる息子はとってもかわいくて毎日楽しいんですけど。ただ、この先、どう感じるようになるかはわかりませんね。
3章 育休の経済学 4章 イクメンの経済学より
日本の育休制度は、「雇用保障(クビにならない)」「給付金」の面で先進国の中ではトップクラスにいいらしいです。でも、男性の取得率はめちゃめちゃ低い。
アメリカなんか実質育休はとれない、ってくらいの制度設計であると筆者は語っています。まぁアメリカは雇用の流動性が高く(一度会社辞めても次の会社に就職できる)
ただ、日本の慣習的に男は育休をとる雰囲気まだまだない。
ちなみに海外の先行研究では、
アイスランドの研究では、男性の育休取得をするほど離婚率が低くなる研究。
スウェーデンの研究では、男性の育休制度を整えたことによって離婚率が上がったデータもあるそうです。著者は、育休に入り、家族の所得が減ることにより余裕がなくなったため、としているそうです。
男性教員のみなさん育休とってます?
私も妻と相談して、一度育休を1年間とりたいと思っています。
正直、家事育児に専念するのってめっちゃ大変だと思います。私も今年度、妻とはじめて共働きになって、育児家事と仕事両立するようになって、育児家事の大変さがやっとわかりました。育休で本業として家事育児に携わることによって、より家族に対して真剣になれるのではないかと思っています。
5章 保育園の経済学より
シカゴ大学のジェームズ・ヘックマン「幼児教育の経済学」の紹介。経済学の怪物って言われているらしいです。
このヘックマンの幼児教育の効果を調査する研究が紹介されてるんですけど。就学前の幼児に「就学前プロジェクト」で教育を行ったらしいのですが、なんとその後40歳(!)になるまで追跡調査を行ったらしいです。この根気。すごいですよね。日本の大学ではこんな予算はつけられないですよね。
ちなみに、知能などに幼児教育の効果が現れるのは、小学2~3年までで、そのあとは差はなくなるらしいです。
が、40歳になったときの追跡調査によると、小さい頃に幼児教育を受けた群のほうが所得・生活保護取得率・逮捕率ともによい効果があったことを報告しています。特に、所得的に恵まれている層よりも、経済的にあまり恵まれていない群に効果があったそうです。
なんか日本でもこういった研究やればいいのに。って思いますね。
まとめ
まぁいつものようにまとまらないまとめ。個人的には、信頼性ない経験論を考えのベースにされる話よりも、海外のデータでも客観的指標があったほうが「参考にしよう」という気になります。普段の職場で「先行研究」とか「データ」をもとに考えて行動する人に会わないから、よりひかれるかもしれませんね。
主婦をサラリーマンにたとえたら想像以上にヤバくなった件を読んだ感想
本の概要
本の感想
結婚してる人、予定がある人、男女問わず全員読んでほしい・・・
河内さんのブログに影響を受けた部分
まとめ
【認定試験】全員合格叩きは不当だと思う。
教免の試験が『全員合格』!?
小学校教員資格認定試験は、教職課程を履修していなくても、教諭資格を得られる制度。二次試験は12、13日の2日間予定されていたが、「気象状況、鉄道等の交通機関の運行予定等を踏まえ、一部の会場で受験者及び運営職員の安全が確保できないことから、全会場で2日間とも中止と決定しました」と発表された。そのため、受験予定者は特例として全員合格にするとした。
今回の決定にツイッターでは「延期じゃないの?」「普通延期でしょう・・・」と疑問視する声が相次ぎ、教員の質の低下を招くとの指摘も出た。
今年度の出願者は917人。マークシートによる一次試験を経て、二次試験では、筆記、実技、口述試験が予定されていた。三次試験(指導の実践に関する事項に係る試験)は11月中旬に行われ、合格すれば小学校教諭の二種免許状が授与される。
過去5年間の合格率は11〜14%で推移。試験実施事務は2018年度から文部科学省に代わり教職員支援機構が行っている。
不慮の「災害」であること
「延期」という選択は?
『全員合格にしたら、教育の質ガー!!』
①教員採用試験ではないから
②3次試験があるから。
結論は?
【小学校】運動会のダンスって要らなくない?って思った話。
先日、今の職場で初めての運動会が終わりました。
ダンスがいらないと思った理由。
①練習が大変でイライラする。
②子どもの自主性が入り込む余地が少ない。
③現状子どものためよりも親のため、になっている
ダンスが感動的なのはわかる
といっても変わらないんだろうが。
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